納税者を迷宮へといざなうe-Tax

入力するのが面倒な株式取引などの所得税控除データが、マイナポータル連携で手入力なしで扱えると聞き、手入力なしで確定申告する方法を探っていたが、不可能だった。

(1)国税庁「確定申告書等作成コーナー」を利用する場合、所得税控除データはマイナポータル連携で申告書へ取り込むことができるが、会計ソフトが出力するxtxファイルを取り込むことが出来ないため、決算書データは会計ソフトのPDF出力を参照しながら手入力する必要がある。

(2)国税庁e-Tax(Web版、PC版)」を利用する場合、会計ソフトが出力するxtxファイルを取り込むことができるが、所得税控除データのマイナポータル連携が出来ないため、株式取引などのデータは証券会社などが提供するデータを参照しながら手入力する必要がある。

国は「行政のデジタル化」を進めているのだから、手入力なしで出来るに違いない、と信じたら最後、方々尋ねたり試行錯誤したり遠回りした挙句、このような結論に到達した。
出来そうで出来ない、まるで落とし穴にハマったような気がした。