クイズdeメンテ2011年05月~コージェネ発電機の速度調整・電圧調整時の挙動

(一部誤り)

(1):〇
速度調整=発電機の原動機出力の上げ下げである。

(2):〇
電力系統に同期並列しているので、周波数は不変。(正確には50Hzまたは60Hz管内の系統負荷定数に従って変化するが電力会社の中央給電指令所で調整されるし、ビル自家発程度の出力では誤差範囲である)

(3):×
発電機はsqrt(1-0.85^2)の遅れ無効電力を供給している。電圧を上げると、発電機は所内負荷への無効電力供給を増加させるので、発電機自身の力率は下がる。所内の力率は改善する。

(4): 〇
発電機は無効電力供給を増加させるので、皮相電流(=sqrt(有効電流^2+無効電流^2))が増える。無効電力を調整しても有効電力は不変なので、所内の電力計は不変。

(5):×
発電機は無効電力供給を減らすので、無効電流が減り皮相電流が減る。発電機電圧は「無効電流を減らした分」×「所内負荷のリアクタンス分」だけ下がる。

ーーーーー

(1)~(4)の〇×は正解。(5)は勘違いをして不正解であった。所内負荷は一定であり、発電機が減らした無効電力は系統から供給されて電圧は一定である。

 

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2019年9月5日(木)~6日(金):保護継電器試験実技講習会(日本電気協会九州支部)を受講

なんだか高圧受電設備講習会の受講マニアのようになっているが、技術習得のため今後もいろいろ受講するつもり。

1日目の座学は保護協調設計が難しかった。期待していた2日目のリレー試験は、一人ひとりが十分に操作する時間があり、双興・ムサシの試験器操作がだいぶ分かってきた。受講料の価値がある講習と思った。

東京電気管理技術者協会の泊り込み研修を受ける前にこっちに行っときゃ良かった。

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クイズdeメンテ2011年04月~自家発電設備の燃料油ポンプのシーケンス

(誤り) 

 T2がb接点であるため、これはT2励磁後一定時間でT2接点を開き、SDを無励磁にして弁を閉じる働きである。
T2を励磁させる条件は、電動機運転中(②)に、液面リレーがOFFになる(①)ことであるから、①=R1、②=Mgである。

②はR2でもいいような気がするがどうなんだろう。

答え:(3)

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(正解)

正解は(1)
(3)だと液面リレーがoffになった瞬間にoffになりT2を励磁し損なうかもしれないので(1)が正解なんだろうと思った。

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クイズdeメンテ2011年03月~高圧6kV→三相200V/単相200-100V配電線の故障

(誤り)

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三相200VのRまたはT相が地絡すれば、いずれかの対地電圧は0Vになるので有り得ない。単相のR'またはT'相の地絡である。

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R'(=u1)が地絡した場合
Vu=VR=105V
Vw=VT=210cos30°=182V

T'(=v2)が地絡した場合
Vu=VR=105+210=315V
Vw=VT=sqrt((105+105)^2+(210cos30°)^2)=277.8V

当てはまるものがない・・・

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(正解)

三相のR相-T相と単相のR'相-T'相は位相が同じなので、ベクトル図は下図のようにならなければならない

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R'(=u1)が地絡した場合
Vu=VR=210cos30°=182V
Vw=VT=sqrt(210cos30°^2+210^2)=210*sqrt((√3/2)^2+1^2)=210*√7/2=277.8V

T'(=v2)が地絡した場合
Vu=VR=sqrt(210cos30°^2+210^2)=210*sqrt((√3/2)^2+1^2)=210*√7/2=277.8V
Vw=VT=210cos30°=182V

 よって(3):〇、(4):×

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ternの折りたたみ自転車node-C8のリフレクター(反射板)移設に難儀したというしょーもない話を詳しめに

ternの折りたたみ自転車node-C8にはパンク時対処用などの小物入れにサドルバッグを装着している。

自転車購入当初に取り付けられていたシートポスト取付型リフレクター(反射板)は、バッグの下に下ろしてもよいが、バッグに隠れるし、折りたたみ時にシートポストを下げられなくなるので、後輪ステー取付型の部品を購入して取り付けた。

なんでもリフレクターがないと道路交通法違反だそうで、捕まりたくはないので取り付けた。

最初に買ったのはこれ

 ところが、node-C8の後輪ステーは太くて楕円形で、短辺19.5mm・長辺38.5mmもあり、このパーツのバンドが届かなかった。

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そこで、次に買ったのがこの2つ

CATEYE「526-29341 [544-0892 取付バンド ユニバーサルタイプ 直径18.0~40.0mm]」 1 点 263 円
CATEYE「RR-165-BPR リア用 [パイプ取り付け用 リアリフレクター レッドレンズ/ブラックボディ]」 1 点 180 円

少額なので、送料無料のヨドバシで購入(ヨドバシさんすいません)。

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※写真は2つを既に組み合わせています

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調べると、上記のCATEYEのバンドは他メーカーのリフレクターにも合うとの報告もある。最初に買ったブリヂストンのパーツにも合いそうだった(良く見るとブリヂストンのパーツなのにCATEYEと書いてある)が、面倒なので試していない。

少額なので返品しても送料負けする。また使わない自転車パーツを増やしてしまった。

 

クイズdeメンテ2011年02月~Y-Δ始動方式電動機をインバータ化した時の結線

(半分正解)

インバーター出力をUi-Vi-Wiとすると、結線は下図のようになり、

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U-Ui-Z
V-Vi-X
W-Wi-Y
となっている結線が正しいので、正解は(5)。

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だと思ったが、以下の結線もΔ結線になる。
U-Ui-Y
V-Vi-Z
W-Wi-X
なので(3)も正解。

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2019年7月5日(金)~7日(日):保安管理基礎講習会(東京電気管理技術者協会)を受講

ポリテクセンター、日本電気協会、(一財)保安協会、試験機メーカーでも同様な講習会が行われているようだが、高圧電気設備の保安管理を習得する講習会では最強ではなかろうか。

けどPAS操作紐のくくり方とか一回しかしてないのでもう忘れたなー。

説明動画(ビデオ)を入手できれば思い出せるんだが。 

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クイズdeメンテ2011年01月~三相4線式400V/200V/100V配電方式の正誤問題

(1):〇
22,000/240=91.7

(2):〇
負荷1=線間電圧415Vの三相負荷、負荷2=240V単相負荷、負荷3=105V単相負荷

(3):〇
負荷4=(V結線)210V三相負荷

(4):×
415V配電線の相順がR1-S1-T1なので、415V変圧器2次の相順はu-v-wである。
変圧器TR3→添字3、TR4→添字4と表記すると、TR3-TR4の1次側はV3=V4=nであり、2次側はv3=u4=GNDである。ベクトル図は下図のようになり、

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相順はu3-v4-(v3=u4=GND)、すなわちR2-T2-S2である。

(5):〇
負荷4で地絡事故を生じても、地絡電流はTR3-TR4の2次側中性点接地に還流しGRの零相変圧器には流れない。

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クイズdeメンテ2010年12月~灯動共用三相4線式V結線の電流計算

argVst=0°に取ると

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R相電圧は90°進んでいるので動力負荷の相電流IR3は
IR3=5arg(+90°)+12arg(+90°)*arg(+90°)
=5arg(+90°)-12
=-12+j5
IS3=IR3*arg(-120°)
=(-12+j5)*(-0.5-j0.5sqrt(3))
=6+2.5sqrt(3)+j(6sqrt(3)-2.5)
IT3=IR3*arg(+120°)
=(-12+j5)*(-0.5+j0.5sqrt(3))
=6-5sqrt(3)-j(2.5+6sqrt(3))

電灯負荷はVstと同相(0°)
IS1=-IT1=30arg(0°)

IS=IS1+IS3
=40.33+j7.89
=41.09arg(11°)
IT=IT1+IT3
=-28.33-j12.89
=-31.12arg(24.47°)

答えは(5)

なお、電灯負荷30Aが逆向きの場合
IS'=21.19arg(101.86°)
IT'=-34.19arg(22.14°)   

 

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クイズdeメンテ2010年11月

(ちょっと誤り) 
変圧器1台のインピーダンス
Xt1=Xt2=0.08*ZB=0.08*(EB/IB)
=0.08×3EB^2/3EBIB=0.08×VB^2/WB
=0.08×6.6^2M/8000k=0.08×6.6^2/8
=0.4356Ω

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No.1Trは電流を増やして電圧同相のXt1電圧降下を30V増やし、No.2Trは電流を減らして電圧同相のXt2圧降下を30V減らせば同電圧6580Vとなるが、その増減後の電圧降下は、

No.1Trの新電圧降下:Re=195×0.9×0.4356=76.45[V]、
          Im=195×√(1-0.9^2)×0.4356+30=37.03+30=67.03[V]
No.2Trの新電圧降下:Re=195×0.9×0.4356=76.45[V]、
          Im=195×√(1-0.9^2)×0.4356-30=37.03-30=7.03[V]

No.1Trの新電圧降下:√(76.45^2+67.03^2)=101.67[V]、新力率:76.45/101.67=0.752
No.2Trの新電圧降下:√(76.45^2+7.03^2)=76.77[V]、新力率:76.45/76.77=0.996

No.1Trの新電流=2,000kW/(√3×6580×0.752)=233.4[A]

No.2は進み力率まではいかないので誤りは(5)と思うが、計算値が微妙に違うので答えを見てみる。

(答え) 
各変圧器の有効電流Ip=195×0.9=175A、無効電流Iq=195×√(1-0.9^2)=85A
変圧器二次電圧を6600Vとすると、電圧差による循環電流Icは
Ic=(60/6600)×(8000k/6.6k√3)×(100/(8.0+8.0))=40A 
従って、二次電流=√(Ip^2+(Iq+Ic)^2)=215A
力率1=175/215=0.814、力率2=175/√(Ip^2+(Iq-Ic)^2)=175/181=0.967
Iq-Ic>0なので、変圧器2も遅れのまま。誤りは(5)。

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循環電流で計算しているのと、母線連系VCB投入後の電圧を6600Vと仮定しているのが違ったが、自分の計算でも誤り度合いは小さいと思う。 

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